「今の証券会社に不満がある」「もっと良い証券会社に乗り換えたい」
証券会社は途中で乗り換えることが可能です。ただし、手続きや注意点があります。
この記事では、証券会社の乗り換え方法とNISA口座の移管手続きを解説します。
証券会社を乗り換える理由
よくある乗り換え理由
理由1:手数料が高い
銀行系証券や対面証券は、ネット証券より手数料が高いことが多いです。
理由2:商品ラインナップが少ない
投資したい商品(低コストインデックスファンドなど)が取り扱いにない場合があります。
理由3:ポイント還元を活用したい
楽天証券やSBI証券では、ポイント還元が受けられます。
理由4:使いにくい
アプリやサイトの使い勝手が悪いと感じる場合もあります。
銀行で開いたNISA口座を、ネット証券に移したいのですが…
NISA口座は年単位で移管可能です。手続きに時間がかかるので、早めに始めましょう。具体的な手順を説明しますね。
NISA口座の移管手続き
移管のルール
基本ルール:
- NISA口座は1人1口座(複数の金融機関で持てない)
- 移管は年単位で可能
- その年に一度も買付していない場合のみ、年内移管可能
移管できるタイミング
| 状況 | 移管タイミング |
|---|---|
| その年にNISAで買付していない | 年内に移管可能 |
| その年にNISAで買付済み | 翌年から移管可能 |
その年に1円でもNISA枠を使っていたら、年内の移管はできません。翌年からの移管になります。
移管手順
乗り換え先の証券会社を選びます。手数料、商品ラインナップ、使いやすさで比較しましょう。
現在の証券会社に「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を請求します。電話またはWebで手続きできます。
郵送で通知書が届きます。届くまで1〜2週間かかります。
移管先の証券会社で口座開設を申し込みます。「他社からNISA口座を移管」を選択してください。
届いた「勘定廃止通知書」を移管先に提出します。郵送またはアップロードで対応。
税務署の審査があり、1〜2週間かかります。
審査完了後、移管先でNISA口座が開設されます。全体で3〜4週間程度かかります。
移管の期限
翌年からの移管を希望する場合:
- 9月末〜10月頃までに手続きを開始
- 年末までに完了させる必要あり
余裕を持って10月中には手続きを始めましょう。
保有資産の移管
NISA口座の保有資産
NISA口座の保有資産は移管できません。
選択肢:
- 元の証券会社でそのまま保有を続ける
- 売却して移管先で買い直す
NISA口座の資産は、移管元でそのまま非課税で保有し続けられます。急いで売る必要はありません。
特定口座の保有資産
特定口座の資産は移管可能ですが、手続きが必要です。
移管方法:
- 「特定口座内保管上場株式等移管依頼書」を提出
- 移管手数料がかかる場合あり
- 投資信託は移管できないことが多い
注意点:
- 投資信託は売却→買い直しが一般的
- 売却時に利益があれば税金がかかる
今持っている投資信託はどうなりますか?
投資信託は移管できないことが多いです。元の証券会社でそのまま保有するか、売却して移管先で買い直すかを選びましょう。NISAの資産なら非課税で保有を続けられます。
移管時の注意点
注意1:移管中は取引できない
NISA口座の移管手続き中は、どちらの口座でもNISA取引ができません。
期間:3〜4週間
積立設定がある場合は、一時停止が必要です。
注意2:クレカ積立の設定
移管先でクレジットカード積立を設定する場合、積立日までに間に合わないことがあります。
余裕を持って手続きしましょう。
注意3:ポイント連携の確認
移管先でポイント還元を受けるには、ポイント連携の設定が必要です。
例:
- 楽天証券 → 楽天ポイントコース設定
- SBI証券 → Vポイント設定
注意4:旧証券会社の口座維持
NISA資産を旧証券会社で保有し続ける場合、口座を閉鎖しないでください。
口座維持手数料がかからなければ、そのまま保有を続けましょう。
おすすめの乗り換え先
SBI証券
特徴:
- 国内株式売買手数料:無料
- 投資信託:低コスト商品が充実
- クレカ積立:三井住友カードで最大5%還元
- ポイント:Vポイントが貯まる
おすすめの人:
- 三井住友カードを持っている人
- コストを最小化したい人
楽天証券
特徴:
- 国内株式売買手数料:無料
- 投資信託:楽天オリジナル商品あり
- クレカ積立:楽天カードで0.5〜1%還元
- ポイント:楽天ポイントが貯まる・使える
おすすめの人:
- 楽天経済圏を活用している人
- 楽天ポイントを貯めたい人
マネックス証券
特徴:
- 国内株式売買手数料:無料
- 米国株:取扱銘柄が豊富
- クレカ積立:マネックスカードで1.1%還元
- ポイント:マネックスポイントが貯まる
おすすめの人:
- 米国株に投資したい人
- 高還元率のクレカ積立をしたい人
比較表
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
|---|---|---|---|
| 国内株手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| クレカ積立還元率 | 最大5% | 0.5〜1% | 1.1% |
| 投資信託本数 | 約2,600本 | 約2,500本 | 約1,700本 |
| ポイント | Vポイント | 楽天ポイント | マネックスP |
乗り換えの判断基準
乗り換えた方がいいケース
ケース1:手数料が高い証券会社を使っている
対面証券や銀行系証券を使っている場合、ネット証券に乗り換えるとコストを削減できます。
ケース2:欲しい商品がない
低コストインデックスファンド(eMAXIS Slimなど)が取り扱いにない場合は乗り換えを検討しましょう。
ケース3:ポイント還元を活用したい
クレカ積立やポイント還元を活用したい場合、対応している証券会社に乗り換えましょう。
乗り換えなくてもいいケース
ケース1:すでにネット証券を使っている
SBI証券、楽天証券、マネックス証券を使っているなら、大きな差はありません。
ケース2:乗り換えの手間がストレス
手続きが面倒な場合、そのまま継続しても問題ありません。
ケース3:保有資産を動かしたくない
売却→買い直しで税金がかかる場合、そのまま保有する選択もあります。
まとめ
証券会社の乗り換えについて解説しました。
NISA口座の移管:
- 年単位で移管可能
- その年にNISA買付済みなら翌年から
- 手続きに3〜4週間かかる
- NISA保有資産は移管元で継続保有
乗り換えを検討すべき人:
- 対面証券・銀行系証券を使っている
- 欲しい商品がない
- ポイント還元を活用したい
おすすめの乗り換え先:
- SBI証券(コスト重視)
- 楽天証券(楽天経済圏)
- マネックス証券(米国株・高還元)
手続きには時間がかかるので、余裕を持って早めに始めましょう。
よくある質問
元の証券会社でそのまま非課税で保有を続けられます。売却するまで税金はかかりません。急いで売る必要はないので、タイミングを見て判断しましょう。
移管手続き中は取引できません。3〜4週間程度なので、長期投資の観点では大きな影響はないでしょう。どうしても気になる場合は、相場が落ち着いているときに手続きしましょう。
口座開設後、クレジットカードの登録と積立設定が必要です。設定締切日までに間に合わないと、翌月からの開始になります。余裕を持って手続きしましょう。
旧NISAの資産も移管できません。元の証券会社で非課税期間終了まで保有を続けるか、売却するかを選びましょう。新NISAとは別の扱いになります。