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金利上昇局面の投資戦略|株式・債券・REITへの影響と対策
経済・マーケット 投資戦略

金利上昇局面の投資戦略|株式・債券・REITへの影響と対策

2026-01-05
2026-01-05 更新

日銀の利上げで投資にどう影響?金利上昇が株式・債券・REITに与える影響と、金利上昇局面での投資戦略を解説します。

「金利が上がると投資にどう影響する?」「今の投資戦略を見直すべき?」

日銀の金融政策正常化により、日本も金利上昇局面に入っています。

この記事では、金利上昇が各資産に与える影響と、金利上昇局面での投資戦略を解説します。

金利上昇の背景

日本の金融政策正常化

日銀は長年のゼロ金利・マイナス金利政策から転換し、金融政策の正常化を進めています。

これまでの流れ:

  • 2024年3月:マイナス金利解除
  • 2024年7月:追加利上げ(0.25%へ)
  • 2025年以降:段階的な利上げ継続

なぜ金利を上げるのか

理由:

  • インフレ率が目標の2%を安定的に達成
  • 賃上げによる持続的な物価上昇
  • 超低金利の副作用(金融機関の収益悪化など)是正
読者
読者

金利が上がると、私たちの投資にどう影響するんですか?

黒澤(投資アナリスト)
黒澤(投資アナリスト)

金利上昇は株式・債券・REITすべてに影響します。一般的に、金利上昇は債券価格の下落、株式のバリュエーション調整、REITへの逆風となります。

金利上昇が各資産に与える影響

株式への影響

マイナスの影響:

  • 将来キャッシュフローの割引率が上昇 → 理論株価が下がる
  • 成長株(グロース株)ほど影響が大きい
  • 企業の借入コスト上昇 → 業績への圧力

プラスの影響:

  • 金融セクター(銀行・保険)は収益改善
  • 経済が健全な証拠 → 景気には追い風も
セクター 金利上昇の影響
グロース株 マイナス(大)
バリュー株 マイナス(小〜中)
金融 プラス
不動産 マイナス
公益 マイナス

債券への影響

原則:金利が上がると債券価格は下がる

理由:

  • 既存の低金利債券より、新発債券の方が魅力的になる
  • 既存債券を売って新発債券を買う動きが出る
  • 既存債券の価格が下落
デュレーション

債券の「デュレーション」が長いほど、金利変動の影響を大きく受けます。長期債ほど金利上昇時に価格が下がりやすいです。

REITへの影響

マイナスの影響:

  • REITは借入金で不動産を購入 → 金利上昇で収益圧迫
  • 分配金利回りの相対的な魅力低下
  • 不動産価格への下押し圧力

金利上昇局面では、REITは軟調になりやすい傾向があります。

為替への影響

日本の金利上昇 → 円高要因

  • 日米金利差が縮小
  • 円を買う動きが出やすい
  • 外国株投資は為替差損の可能性

金利上昇局面での投資戦略

戦略1:グロース株からバリュー株へシフト

金利上昇局面では、バリュー株が相対的に有利です。

理由:

  • グロース株は将来の成長を織り込んでおり、金利上昇で評価が下がりやすい
  • バリュー株は現在の業績で評価されるため影響が小さい

対応:

  • グロース株への偏りを減らす
  • 高配当株・バリュー株の比率を増やす

戦略2:金融セクターへの投資

銀行・保険は金利上昇の恩恵を受けます。

理由:

  • 銀行:貸出金利と預金金利の差(利ざや)が拡大
  • 保険:運用利回りの改善

日本株の例:

  • メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)
  • 地銀
  • 損保・生保

戦略3:債券は短期債・変動金利型を検討

金利上昇時の債券戦略:

  • 長期債より短期債(デュレーションが短い)
  • 固定金利より変動金利型
  • 物価連動債も選択肢

ファンドの例:

  • 短期国債ファンド
  • 変動金利型社債ファンド

戦略4:REITは慎重に

金利上昇局面ではREITへの新規投資は慎重に

対応:

  • 新規投資は控えめに
  • 保有分は長期目線で継続保有も選択肢
  • 金利上昇が落ち着いてから検討

戦略5:為替ヘッジの検討

円高リスクがある場合、為替ヘッジ付きファンドも検討しましょう。

注意点:

  • ヘッジコストがかかる
  • 長期では為替変動は平均化される傾向
読者
読者

全世界株式のインデックス投資はどうすればいいですか?

黒澤
黒澤

長期投資なら基本的に継続でOKです。金利上昇は一時的な調整要因になりますが、長期では企業業績の成長が株価を押し上げます。短期の変動に惑わされず、積立を続けましょう。

金利上昇時のNG行動

NG1:パニックで株式を売却

金利上昇で株価が下がっても、長期投資なら売却する必要はありません

NG2:長期債券に一括投資

金利上昇が続く局面で長期債券に投資すると、価格下落のリスクがあります。

NG3:為替だけを見て投資判断

為替は読みにくいため、為替予想に基づく投資判断は避けましょう

金利上昇局面のポートフォリオ例

保守的なポートフォリオ

  • 全世界株式:50%
  • 国内債券(短期):30%
  • 現金・預金:20%

バランス型ポートフォリオ

  • 全世界株式:60%
  • 日本高配当株:15%
  • 国内債券:15%
  • 現金・預金:10%

積極的なポートフォリオ

  • 全世界株式:70%
  • 日本金融株:10%
  • バリュー株ETF:10%
  • 現金・預金:10%

まとめ

金利上昇局面の投資戦略を解説しました。

金利上昇の影響:

  • グロース株:マイナス(大)
  • バリュー株・金融:比較的有利
  • 債券:価格下落(特に長期債)
  • REIT:逆風

投資戦略:

  • グロースからバリューへシフト
  • 金融セクターに注目
  • 債券は短期・変動金利型
  • REITは慎重に
  • 長期インデックス投資は継続

金利上昇は永遠には続きません。長期目線を忘れずに、冷静に対応しましょう。

よくある質問

Q
Q1. 金利上昇で株は売るべきですか?
A

長期投資なら基本的に継続でOKです。金利上昇は短期的な調整要因ですが、長期では企業業績の成長が株価を支えます。積立投資は続けましょう。

Q
Q2. 債券ファンドは持っていて大丈夫ですか?
A

短期的には価格下落の可能性がありますが、長期保有なら利息収入でカバーできます。気になる場合は、短期債ファンドや変動金利型への切り替えを検討してください。

Q
Q3. 銀行株は今から買っても遅くないですか?
A

すでに金利上昇を織り込んで株価が上昇している面はあります。ただし、金利上昇が続けばさらなる恩恵も期待できます。高値掴みを避けるため、分散投資をおすすめします。

Q
Q4. 円高になったらどうすればいいですか?
A

外国株投資は為替差損になりますが、長期では為替変動は平均化されます。また、円高は海外資産を安く買えるチャンスでもあります。積立投資を続けましょう。