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リバランスの教科書|やり方・タイミング・頻度を解説
ポートフォリオ

リバランスの教科書|やり方・タイミング・頻度を解説

2026-01-04
2026-01-04 更新

リバランスとは?必要性、具体的なやり方、最適なタイミングと頻度、ノーセルリバランスまで解説。ポートフォリオを最適に保つ方法を学びましょう。

「リバランスって何?」「どのくらいの頻度でやればいい?」

長期投資を続けていると、当初の資産配分から崩れてきます。それを修正するのがリバランスです。

この記事では、リバランスのやり方・タイミング・頻度を解説します。

リバランスとは

リバランスとは、崩れた資産配分(アセットアロケーション)を元に戻す作業です。

なぜリバランスが必要か

例えば、以下の配分で投資を始めたとします。

当初の配分:

  • 株式:70%
  • 債券:30%

1年後、株式が好調だった場合:

  • 株式:80%(値上がりで増加)
  • 債券:20%(相対的に減少)

このまま放置すると、リスクが当初より高くなる問題があります。

読者
読者

株式が増えたなら良いことでは?

西山(資産運用アドバイザー)
西山(資産運用アドバイザー)

確かに増えたのは良いことです。ただし、リスクも高くなっています。暴落時のダメージが大きくなるので、自分が許容できるリスク水準に戻すことが大切です。

リバランスのメリット

メリット1:リスクを一定に保てる

リバランスにより、自分が決めたリスク水準を維持できます。

メリット2:高値売り・安値買いができる

値上がりした資産を売り、値下がりした資産を買うことになるため、結果的に「高値売り・安値買い」ができます。

メリット3:感情に左右されない

機械的なルールに従うため、感情的な判断を避けられます。

リバランスのやり方

方法1:売買によるリバランス

値上がりした資産を売り、値下がりした資産を買う方法です。

例:総資産100万円、目標配分は株式70%・債券30%

現在の状態:

  • 株式:85万円(85%)
  • 債券:15万円(15%)

リバランス後:

  • 株式:70万円(70%)→ 15万円分売却
  • 債券:30万円(30%)→ 15万円分購入
注意

NISA口座で売却すると、その分の非課税枠は復活しますが、新たに買い直すには翌年以降の枠が必要です。NISAでの売買リバランスは慎重に検討してください。

方法2:ノーセルリバランス(おすすめ)

売却せずに、追加購入だけでバランスを調整する方法です。

例:同じ状況で毎月3万円を追加投資する場合

  • 株式は買わない(または少額)
  • 債券を3万円購入

これを数ヶ月続けることで、徐々にバランスが戻ります。

ノーセルリバランスのメリット:

  • 売却による税金が発生しない
  • NISA枠を無駄にしない
  • 手数料がかからない
読者
読者

売らなくていいなら、こっちの方がいいですね!

西山
西山

そうですね。積立投資中の方にはノーセルリバランスがおすすめです。毎月の積立先を調整するだけでOKです。

方法3:配分変更によるリバランス

積立の配分比率を変更する方法です。

例:毎月の積立3万円の配分を変更

変更前:

  • 株式:2.1万円(70%)
  • 債券:0.9万円(30%)

変更後(一時的に):

  • 株式:0.5万円
  • 債券:2.5万円

バランスが戻ったら元の配分に戻します。

リバランスのタイミング

タイミング1:定期型(おすすめ)

年に1回など、決まったタイミングでリバランスする方法です。

おすすめの頻度:

  • 年1回(1月や誕生日など覚えやすい日)
  • 半年に1回
ポイント

年1回で十分です。頻繁にリバランスしても、コストがかかるだけでリターンはあまり変わりません。

タイミング2:乖離幅型

目標配分から一定以上乖離したらリバランスする方法です。

例:目標配分から±5%以上乖離したら実行

  • 株式70%が75%以上 or 65%以下になったらリバランス

メリット:相場変動に応じて対応できる
デメリット:定期的にチェックが必要

タイミング3:ライフイベント型

結婚、出産、退職など、ライフイベントに合わせてリバランスします。

リスク許容度が変わるタイミングで、資産配分自体を見直すことも含みます。

リバランスの頻度

頻繁すぎるリバランスはNG

頻度 評価 理由
毎日・毎週 × コスト増、手間がかかる
毎月 やや頻繁すぎる
半年に1回 適度
年1回 十分、おすすめ
2〜3年に1回 やや間隔が長い

年1回が最適な理由

  • リターンへの影響は頻度でほぼ変わらない
  • 取引コスト・税金を最小化できる
  • 手間が少ない

具体的な手順

手順 リバランスの手順
1
現在の資産配分を確認

証券口座にログインし、保有資産の時価総額を確認します。全体に占める各資産の割合を計算します。

2
目標配分との乖離を確認

当初決めた目標配分と比較し、どれくらい乖離しているか確認します。±5%以内なら無理にリバランスしなくてもOK。

3
リバランス方法を決定

売買リバランスかノーセルリバランスか決めます。積立中ならノーセルがおすすめ。

4
売買または積立配分を変更

売買の場合は注文を出します。ノーセルの場合は積立設定を変更します。

5
記録を残す

いつ、どのようにリバランスしたか記録しておくと、次回の参考になります。

リバランスの注意点

注意1:NISAでの売却は慎重に

NISA口座で売却すると、その年の非課税枠を消費したことになります。ノーセルリバランスを優先しましょう。

注意2:課税口座では税金を考慮

特定口座で売却すると、利益に約20%の税金がかかります。税金を払ってもリバランスすべきかを考慮してください。

注意3:小さな乖離は無視してOK

±5%以内の乖離なら、無理にリバランスする必要はありません。

まとめ

リバランスについて解説しました。

ポイント:

  • リバランスは資産配分を元に戻す作業
  • 年1回の頻度で十分
  • ノーセルリバランスがおすすめ
  • ±5%以内の乖離は無視してOK
  • NISAでの売却は慎重に

長期投資では、リバランスでリスクを一定に保つことが大切です。年に1回、自分のポートフォリオをチェックしましょう。

よくある質問

Q
Q1. リバランスはどのくらいの頻度でやればいいですか?
A

年1回で十分です。頻繁にリバランスしてもリターンはほとんど変わらず、コストだけがかかります。

Q
Q2. NISAでもリバランスは必要ですか?
A

必要な場合はあります。ただし、NISA枠を消費するため、売買ではなくノーセルリバランス(追加購入の配分調整)がおすすめです。

Q
Q3. どのくらい乖離したらリバランスすべきですか?
A

目安は目標配分から±5%以上乖離した時です。それ以内の乖離は無視してもOKです。

Q
Q4. リバランスしないとどうなりますか?
A

リスクが当初の想定から乖離します。株式が増えすぎると、暴落時のダメージが大きくなります。年1回は確認しましょう。