「オルカンかS&P500か」——
投資信託選びでよく聞く二択ですが、実は直近5年のトータルリターンで両者を上回る指数があります。
それが「日経平均高配当株50指数」。為替リスクなしで高配当を狙える、日本株投資の新定番です。
日経平均高配当株50指数とは
基本的な仕組み
日経平均高配当株50指数って、どんな指数ですか?
日経平均株価の構成銘柄225社から、配当利回りが高い上位50銘柄を選んで時価総額加重で構成した指数です。年1回(6月末)に銘柄入れ替えが行われます。
日経平均高配当株50指数の概要:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 算出開始 | 2017年1月 |
| 銘柄数 | 50銘柄 |
| 選定基準 | 日経225から配当利回り上位50社 |
| 加重方法 | 時価総額加重(流動性調整あり) |
| リバランス | 年1回(6月末) |
| 予想配当利回り | 約3.5〜4% |
構成銘柄の例
どんな銘柄が入っていますか?
銀行、商社、通信など、高配当で知られる大型株が中心です。業種が分散されているので、特定セクターへの偏りリスクも抑えられています。
主な構成銘柄(2026年1月時点の例):
| 銘柄 | 業種 | 配当利回り目安 |
|---|---|---|
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行 | 約3.5% |
| 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行 | 約4.0% |
| 日本たばこ産業(JT) | 食品 | 約4.5% |
| 武田薬品工業 | 医薬品 | 約4.0% |
| 三菱商事 | 商社 | 約3.5% |
| KDDI | 通信 | 約3.0% |
| 東京海上ホールディングス | 保険 | 約3.5% |
配当利回りが下がった銘柄は除外され、利回りが上がった銘柄が新規採用されます。常に「高配当」な銘柄群が維持される仕組みです。
パフォーマンス比較
オルカン・S&P500を上回る実績
実際のリターンはどうなんですか?
直近5年(2021〜2025年)のトータルリターンで見ると、日経平均高配当株50はオルカン、S&P500を上回っています。特に円建てで見た場合、為替の影響を受けない分、安定したリターンを実現しています。
直近5年間のトータルリターン比較(円建て):
| 指数 | 5年累積リターン | 年率換算 | 為替リスク |
|---|---|---|---|
| 日経平均高配当株50 | 約120% | 約17% | なし |
| S&P500(円建て) | 約110% | 約16% | あり |
| オルカン(円建て) | 約100% | 約15% | あり |
| 日経平均 | 約80% | 約12% | なし |
※過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
2026年の大発会(1/5)は日経平均+1,493円(+2.97%)と過去35年で最高の年初スタート。1月には54,000円台を回復し、市場予想の53,000〜61,000円レンジの中間で推移しています。
リスク効率も優秀
リスクはどうですか?
シャープレシオ(リスクあたりのリターン)で見ても、日経平均高配当株50は優秀です。配当収入がクッションになり、下落局面での耐性が比較的高いのが特徴です。
投資方法
対応する投資信託・ETF
どうやって投資すればいいですか?
投資信託なら「Tracers 日経平均高配当株50インデックス」、ETFなら「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)」が代表的です。
主な投資商品:
| 商品名 | 種類 | 信託報酬 | 新NISA |
|---|---|---|---|
| Tracers 日経平均高配当株50インデックス | 投資信託 | 0.10725% | 成長投資枠○ |
| NEXT FUNDS 1489 | ETF | 0.308% | 成長投資枠○ |
| iシェアーズ 日経225高配当 | ETF | 0.396% | 成長投資枠○ |
2024年に登場したTracers(日興アセット)は信託報酬0.10725%と最安クラス。ETFの1489より低コストで、投資信託なので100円から積立可能です。
新NISAでの活用
新NISAで買えますか?
はい、成長投資枠で購入可能です。年間240万円まで非課税で投資できます。配当金も非課税で受け取れるのがポイントです。
新NISAでの投資例:
- 成長投資枠で年間240万円×5年=1,200万円
- 配当利回り3.5%の場合、年間42万円の配当(非課税)
- 通常なら約8.5万円の税金がかかるが、NISAなら0円
オルカン・S&P500との使い分け
ポートフォリオにおける位置づけ
オルカンと日経高配当株50、どう使い分ければいいですか?
コア(中心)はオルカン、サテライト(補完)に日経高配当株50という組み合わせがおすすめです。為替リスクの分散と、配当収入の確保を両立できます。
ポートフォリオ例:
| タイプ | オルカン | 日経高配当株50 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 成長重視型 | 80% | 20% | 世界経済の成長を取り込む |
| バランス型 | 60% | 40% | 円建て資産を増やしリスク分散 |
| 配当重視型 | 40% | 60% | 配当収入を重視 |
- 為替リスクなし(円建て)
- 高い配当利回り(約3.5〜4%)
- 直近5年でオルカン超えの実績
- 低コスト(0.10725%〜)
- 日本経済への依存度が高い
- 成長株(グロース)が少ない
- 銘柄数50で分散効果は限定的
- 円高時の海外投資対比劣後リスク
今後の見通し
2026年の日本株見通し
2026年の日本株はどうなりそうですか?
金融機関11社の予想では、日経平均は53,000〜61,000円のレンジ。ダイヤモンドZaiの予測では年末65,000円という強気な見方もあります。高配当株は金利上昇局面でも相対的に有利と見られています。
2026年の日本株見通し:
- 金融機関11社予想:53,000〜61,000円
- IG証券予想レンジ:45,800〜59,000円
- ダイヤモンドZai予測:年末65,000円
高配当株に有利な環境:
- 日銀の金融政策正常化で銀行・保険株が恩恵
- インフレ環境下で配当成長が期待
- 「米国一強」からの分散投資ニーズ
まとめ
日経平均高配当株50指数のポイントをまとめます。
指数の特徴:
- 日経225から配当利回り上位50銘柄を選定
- 予想配当利回り:約3.5〜4%
- 年1回銘柄入れ替え
パフォーマンス:
- 直近5年でオルカン・S&P500を上回る実績
- 為替リスクなしで安定したリターン
- 下落局面での耐性も比較的高い
投資方法:
- Tracers 日経平均高配当株50(信託報酬0.10725%)
- 新NISA成長投資枠で非課税投資可能
「米国一強」からの分散先として、為替リスクなしの高配当日本株投資を検討してみてはいかがでしょうか。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
よくある質問
予想配当利回りは約3.5〜4%です。日経平均(約2%)より高く、高配当ETF並みの水準です。
コア・サテライト戦略がおすすめです。オルカンをコア(60〜80%)、日経高配当株50をサテライト(20〜40%)で組み合わせると、為替リスク分散と配当収入を両立できます。
はい、成長投資枠で購入可能です。Tracers 日経平均高配当株50インデックス(信託報酬0.10725%)が低コストでおすすめです。
三菱UFJ、三井住友FG、JT、武田薬品、三菱商事、KDDIなど、銀行・商社・通信を中心とした大型高配当株50銘柄で構成されています。