「S&P500に投資しておけば安心」
——そう思っていませんか?
実は2026年1月、マグニフィセント7は-1.49%の下落に対し、S&P500は+1.8%、ラッセル2000(小型株指数)は+6.84%と大きく上昇しています。
「7社集中投資」のリスクが顕在化し始めた今、分散投資の重要性を改めて考えてみましょう。
マグニフィセント7の現状
S&P500の34.4%を占める集中
マグニフィセント7って、そんなに大きいんですか?
2016年には12.5%だったものが、現在はS&P500の34.4%を占めるまでになりました。S&P500に投資しているつもりでも、実質的には3分の1以上が7社への集中投資になっています。
マグニフィセント7の構成:
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Alphabet(Google)
- Amazon
- Meta
- Tesla
S&P500の34.4%がたった7社という状況は、歴史的に見ても異常な集中です。この7社が下落すれば、S&P500全体が大きく下げることになります。
2026年の成績
2026年はどうなっているんですか?
年初来で見ると、マグニフィセント7は-1.49%と下落しています。一方、S&P500全体は+1.8%、小型株のラッセル2000は+6.84%と好調です。「7社以外」が市場を牽引する展開になっています。
| 指数 | 2026年初来 |
|---|---|
| マグニフィセント7 | -1.49% |
| S&P500 | +1.8% |
| ラッセル2000 | +6.84% |
| NASDAQ100 | +1.0% |
なぜ小型株が躍進しているのか
利益成長率の鈍化
なぜマグニフィセント7は不調なんですか?
大きな理由は「利益成長率の鈍化」です。マグニフィセント7の2026年予想利益成長率は22.7%——高いように見えますが、これまでの急成長期と比べると減速しています。一方、「その他493社」の利益成長率は12.5%で、差が縮まっています。
利益成長率の比較:
- マグニフィセント7:22.7%(2026年予想)
- S&P500「その他493社」:12.5%(2026年予想)
- 差:10.2ポイント(過去より縮小)
マグニフィセント7のPER(株価収益率)は約29倍。S&P500全体の22倍、NASDAQ100の25倍と比べて割高です。成長率の差が縮まる中、このプレミアムが正当化されるかが焦点です。
個人投資家の売り
誰が売っているんですか?
2026年1月、個人投資家がマグニフィセント7を大量に売却しています。Apple -3.98%、Meta -4.39%など、個別では大きな下落も出ています。「7社だけ持っていれば安心」という神話が崩れ始めているのかもしれません。
投資戦略の見直し
分散投資の重要性
じゃあ、S&P500をやめたほうがいいですか?
そこまで極端にする必要はありませんが、「S&P500だけ」から「小型株も含めた分散」への移行を検討する価値はあります。ラッセル2000やS&P400(中型株)を組み合わせることで、集中リスクを軽減できます。
分散投資の選択肢:
| 指数 | 特徴 | 代表的なETF |
|---|---|---|
| ラッセル2000 | 米国小型株2000社 | IWM、VTWO |
| S&P400 | 米国中型株 | MDY、IJH |
| VTI(全米株式) | 大中小含む約4000社 | VTI |
「分散は面倒」という方には、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)がおすすめです。S&P500の大型株だけでなく、中小型株も含む約4,000社に分散投資できます。
長期視点を忘れずに
でも、マグニフィセント7はまだ強いですよね?
その通りです。短期的な調整があっても、AI関連の成長ストーリーは続いています。ただし、「7社だけに賭ける」のはリスクが高すぎる。ポートフォリオ全体で見たとき、中小型株を10-20%程度組み入れるバランスが現実的です。
まとめ
2026年のマグニフィセント7と投資戦略をまとめます。
現状:
- マグニフィセント7はS&P500の34.4%を占める
- 2026年初来で-1.49%と下落
- ラッセル2000は+6.84%と小型株が躍進
背景:
- 利益成長率の鈍化(22.7%)
- 「その他493社」との差が縮小
- 個人投資家の売り
投資戦略:
- S&P500だけでなく中小型株も検討
- VTI(全米株式)で幅広く分散
- 中小型株を10-20%組み入れるバランス
「7社集中投資」から「幅広い分散投資」へ——2026年は、その転換点になるかもしれません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
よくある質問
2026年1月時点で34.4%です。2016年の12.5%から大幅に上昇しており、歴史的にも異常な集中状態です。
マグニフィセント7は-1.49%、S&P500は+1.8%、ラッセル2000は+6.84%です。小型株が大型株を大きくアウトパフォームしています。
VTI(全米株式ETF)を使えば、大中小型株約4,000社に一括で分散投資できます。または、S&P500にラッセル2000(IWM)を10-20%組み合わせる方法もあります。
売却を急ぐ必要はありませんが、「7社だけ」のポートフォリオは見直しを検討すべきです。中小型株を組み入れて分散を図りましょう。