「インドが経済大国になるって聞くけど、実際にどうやって投資すればいいの?」——そんな疑問を持つ方が増えています。
2025年にGDP世界4位へ浮上したインドは、人口14億人超・平均年齢29歳という強力な成長エンジンを持つ国です。この記事では、インドの代表的な株価指数であるNifty50とSensexの違いから、日本で購入できるおすすめの投資信託、新NISAでの活用法まで解説します。
インド経済はなぜ注目されるのか
インドがすごいって言われるけど、具体的にどのくらいの成長なんですか?
数字で見ると一目瞭然です。IMFの予測では、インドは2027〜28年にドイツを抜いてGDP世界第3位になる見通しです。成長率も主要国トップクラスですよ。
インドの基本データ
| 項目 | インド | 日本(参考) |
|---|---|---|
| 人口 | 約14.5億人(世界1位) | 約1.2億人 |
| 平均年齢 | 29歳 | 49歳 |
| GDP世界順位 | 4位(2025年〜) | 5位 |
| GDP成長率(2026年予測) | 6.2〜6.6% | 約1% |
| 生産年齢人口 | 約9.6億人 | 約7,400万人 |
成長を支える3つの要因
- 人口ボーナス:生産年齢人口(15〜64歳)が約9.6億人。毎年約1,000万人ペースで増加し、2040年代まで人口ボーナス期が続く見通し
- IT産業とデジタル化:世界のITアウトソーシング拠点として確立。デジタル決済の急速な普及
- 中間層の拡大:所得増加による内需拡大。インド・EU間のFTA合意(2026年1月)も追い風
Nifty50とSensexの違い
インド株には2つの代表的な株価指数があります。日本でいう「日経225」と「TOPIX」のような存在です。
| 項目 | Nifty50 | Sensex |
|---|---|---|
| 取引所 | NSE(国立証券取引所) | BSE(ボンベイ証券取引所) |
| 構成銘柄数 | 50銘柄 | 30銘柄 |
| 算出開始 | 1996年 | 1986年 |
| 特徴 | 幅広い業種をカバー | 歴史が長く知名度が高い |
| 直近の水準(2026年2月) | 約25,700 | 約83,700 |
Nifty50とSensex、どっちの指数に連動する投信を選べばいいんでしょう?
Nifty50のほうが50銘柄と分散が効いており、日本で購入できるインデックスファンドもNifty50連動型が主流です。どちらを選んでもパフォーマンスに大きな差はありませんが、迷ったらNifty50連動型を選ぶのがおすすめです。
日本から投資できるインド株投信
2023年以降、低コストのインド株インデックス投資信託が続々と登場しています。2026年時点の主要ファンドを信託報酬の低い順に比較しました。
| ファンド名 | 信託報酬(税込) | ベンチマーク | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 楽天・インド株Nifty50 | 0.308% | Nifty50 | 最も低コスト水準 |
| auAM Nifty50インド株 | 0.297% | Nifty50 | 信託報酬最安クラス |
| SBI・iシェアーズ・インド株式 | 0.3138% | Sensex | 実質コスト最安水準 |
| iFreeNEXT インド株インデックス | 0.473% | Nifty50 | 純資産700億円超、国内初のインド株インデックスファンド |
信託報酬だけでなく実質コストにも注目しましょう。新興国ファンドは信託報酬以外のコスト(売買手数料、保管費用など)が高くなる傾向があります。実質コストではSBI・iシェアーズが最安水準と評価されています。
新NISAでインド株投信は買えるか
新NISAでインド株に投資できますか?
はい、成長投資枠で購入可能です。ただし、つみたて投資枠で買えるインド株投信は「iTrustインド株式」の1本だけなので注意してください。
| NISA枠 | インド株投信 | 備考 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | ほぼ買えない | iTrustインド株式(アクティブ)のみ |
| 成長投資枠 | ほとんど購入可能 | 年間240万円まで、非課税保有限度1,200万円 |
中国株離れとインドへの資金シフト
2024年後半から2025年前半にかけて、AI関連銘柄への期待から一時的にインドから中国へ資金が流れる動きがありました。しかし2025年後半以降、流れは再び変わりつつあります。
- インド準備銀行が利下げを実施(レポ金利5.25%)、GDP成長率予測を7.3%に引き上げ
- インド・米国間の貿易協定が合意(2026年2月)、関税率が25%から18%に引き下げ
- チャイナリスクの顕在化(輸出規制、政策不透明性)で企業のインドシフトが加速
- 2025年にはインド株型投信から一時的に資金流出(10月に-681億円)
- バリュエーションの割高感が指摘される局面もあり
- 外国人投資家の資金フローはグローバル情勢に左右されやすい
インド株投資の3つのリスク
インド株には新興国特有のリスクがあります。投資する前に必ず理解しておきましょう。
リスク1:ルピー安リスク
インド・ルピーは長期的に対円で下落傾向にあります。過去10年で約30%のルピー安が進行しており、株価が上がっても為替差損で利益が相殺される可能性があります。
リスク2:政治・規制リスク
外国人投資家への規制が突然変更されることがあります。2016年の高額紙幣廃止のように、予測困難な政策変更が市場を混乱させるリスクも。
リスク3:1人あたりGDPの低さ
インドの1人あたりGDPは約2,934ドル(2026年)で、日本の約33,955ドルと大きな差があります。経済規模の成長がそのまま株式リターンに直結するわけではない点は注意が必要です。
インド株はポートフォリオの5〜10%程度に留めるのが無難です。1つの新興国に集中投資するのはリスクが高く、全世界株式(オルカン)に含まれるインド比率(約2%)で十分という考え方もあります。
まとめ
- インドはGDP世界4位に浮上、2027〜28年には3位の見通し
- Nifty50(50銘柄)とSensex(30銘柄)が代表的な株価指数
- 日本で買える低コスト投信は信託報酬0.3%台から
- 新NISAでは成長投資枠で購入可能(つみたて枠はほぼ不可)
- ルピー安・政治リスク・規制リスクには注意
- ポートフォリオの5〜10%程度に留めるのが堅実
よくある質問
Nifty50のほうが50銘柄と分散が効いており、日本で買えるファンドの選択肢も多いです。迷ったらNifty50連動型がおすすめです。
つみたて投資枠で買えるのはアクティブ型の「iTrustインド株式」1本のみです。インデックス型のインド株投信は成長投資枠での購入になります。
2026年時点で最も低コストなのはauAM Nifty50インド株(約0.297%)や楽天・インド株Nifty50(約0.308%)です。2023年と比べて大幅にコストが下がっています。
一般的には5〜10%程度が目安です。オルカン(全世界株式)に約2%含まれているため、追加投資しなくても間接的にインドに投資していることになります。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。