「高配当ETFに投資したいけど、どれを選べばいい?」「VYM、HDV、SPYDの違いは?」
米国の高配当ETFは人気ですが、種類が多くて迷いますよね。
この記事では、代表的な3つの高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)を比較し、選び方を解説します。
高配当ETFとは
高配当ETFは、配当利回りの高い株式を集めたETFです。
メリット:
- 定期的に配当金がもらえる
- 分散投資ができる
- インカムゲイン(配当収入)が得られる
デメリット:
- キャピタルゲイン(値上がり益)はS&P500に劣ることが多い
- 配当金に税金がかかる
- 米国ETFは為替リスクがある
3つの高配当ETFの基本情報
| 項目 | VYM | HDV | SPYD |
|---|---|---|---|
| 正式名称 | Vanguard High Dividend Yield ETF | iShares Core High Dividend ETF | SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF |
| 運用会社 | バンガード | ブラックロック | ステート・ストリート |
| 配当利回り | 約2.8% | 約3.5% | 約4.5% |
| 経費率 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
| 銘柄数 | 約450 | 約75 | 80 |
| 配当頻度 | 年4回 | 年4回 | 年4回 |
※配当利回りは2025年12月時点の概算値。変動します。
VYM(バンガード高配当株式ETF)
特徴
VYMは、配当利回りが高い米国株約450銘柄に投資するETFです。
ポイント:
- 銘柄数が多く分散が効いている
- 配当利回りは3つの中で最も低め
- 安定性と成長性のバランスが良い
- 経費率が最も低い
構成セクター
- 金融:約20%
- ヘルスケア:約14%
- 生活必需品:約13%
- エネルギー:約10%
- 資本財:約10%
主な構成銘柄
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- エクソンモービル
- JPモルガン・チェース
- プロクター・アンド・ギャンブル
- ホーム・デポ
配当利回りが低めだとデメリットでは?
配当利回りは低めですが、その分株価の値上がりも期待できます。トータルリターン(配当+値上がり)で見ると、VYMは安定した成績を残しています。
HDV(iシェアーズ・コア高配当株ETF)
特徴
HDVは、財務健全性が高く配当を出している米国株約75銘柄に投資するETFです。
ポイント:
- 財務健全性を重視した銘柄選定
- エネルギー・ヘルスケアセクターが多い
- VYMより配当利回りが高い
- ディフェンシブな銘柄が多い
構成セクター
- エネルギー:約25%
- ヘルスケア:約20%
- 通信:約15%
- 生活必需品:約12%
- 公益事業:約8%
主な構成銘柄
- エクソンモービル
- シェブロン
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ベライゾン
- アッヴィ
SPYD(SPDR S&P 500高配当株ETF)
特徴
SPYDは、S&P500の中から配当利回りの高い80銘柄に均等投資するETFです。
ポイント:
- 配当利回りが3つの中で最も高い
- 均等加重(各銘柄を均等に保有)
- 不動産・金融セクターが多い
- 値動きが大きい(ハイリスク・ハイリターン)
構成セクター
- 不動産:約25%
- 金融:約20%
- 公益事業:約15%
- エネルギー:約10%
- 素材:約8%
主な構成銘柄
- ヴィンスター・リゾーツ
- アイアンマウンテン
- サイモン・プロパティ・グループ
- ヘインズブランズ
- リンカーン・ナショナル
SPYDは配当利回りが高い反面、株価の下落リスクも大きいです。コロナショック時は3つの中で最も大きく下落しました。
3つのETFの比較
リターン比較(過去5年)
| ETF | トータルリターン(年率) | 配当利回り | 値上がり |
|---|---|---|---|
| VYM | 約10% | 約2.8% | 約7% |
| HDV | 約8% | 約3.5% | 約4.5% |
| SPYD | 約7% | 約4.5% | 約2.5% |
※概算値。市況により変動します。
トータルリターンではVYMが優勢です。配当利回りだけでなく、株価の値上がりも含めて判断しましょう。
リスク比較
| ETF | 下落耐性 | ボラティリティ | 評価 |
|---|---|---|---|
| VYM | 高い | 低い | 安定志向向け |
| HDV | 中程度 | 中程度 | バランス型 |
| SPYD | 低い | 高い | 高リターン追求向け |
どれを選ぶべきか
VYMがおすすめな人
- 長期投資で安定したリターンを求める
- トータルリターンを重視する
- 分散投資をしっかりしたい
- 初心者で高配当ETFを始めたい
HDVがおすすめな人
- 財務健全な企業に投資したい
- エネルギー・ヘルスケアセクターに期待
- VYMより高い配当が欲しい
- ディフェンシブな投資がしたい
SPYDがおすすめな人
- とにかく高い配当利回りが欲しい
- 不動産セクターに投資したい
- リスクを取れる
- 他のETFと組み合わせて使う
結局、どれが一番いいですか?
迷ったらVYMをおすすめします。銘柄数が多く分散が効いており、トータルリターンも優秀です。1本だけ選ぶならVYMが無難です。
組み合わせて持つ方法
3つのETFを組み合わせて持つことも可能です。
例1:安定重視
- VYM 70% + HDV 30%
例2:バランス型
- VYM 50% + HDV 30% + SPYD 20%
例3:高配当重視
- VYM 40% + SPYD 40% + HDV 20%
ただし、管理が複雑になるので、1〜2本に絞る方がシンプルです。
購入方法
米国ETFは、SBI証券や楽天証券で購入できます。
注意点:
- 外国株口座の開設が必要
- ドル建てで購入(為替手数料がかかる)
- 配当金は米国で10%、日本で20%の税金がかかる
- 外国税額控除で一部取り戻せる
まとめ
高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)を比較しました。
VYM:
- 銘柄数多く分散◎
- トータルリターン優秀
- 迷ったらこれ
HDV:
- 財務健全性重視
- ディフェンシブ
- バランス型
SPYD:
- 配当利回り最高
- リスクも高い
- 上級者向け
自分のリスク許容度と投資目的に合ったETFを選びましょう。
よくある質問
はい、SBI証券や楽天証券など主要なネット証券で購入できます。外国株口座の開設が必要です。
3つとも年4回(3月、6月、9月、12月頃)配当金が支払われます。
成長投資枠で購入できます。NISA口座なら日本での配当課税(約20%)が非課税になりますが、米国での源泉徴収(10%)は引かれます。
円安になれば資産価値が上がり、円高になれば下がります。長期投資なら為替変動は平均化されるので、あまり気にしすぎる必要はありません。