「債券ファンドって何?」「株式だけでなく債券も持つべき?」
債券は株式と違う値動きをするため、ポートフォリオのリスク軽減に役立ちます。
この記事では、債券ファンドの種類・リスク・選び方を解説します。
債券とは
債券は、国や企業が資金調達のために発行する「借用証書」のようなものです。
仕組み:
- 投資家がお金を貸す
- 定期的に利息がもらえる
- 満期になると元本が返ってくる
債券の特徴
メリット:
- 株式より値動きが安定
- 定期的な利息収入
- 株式と逆の動きをすることが多い
デメリット:
- リターンは株式より低い
- 金利上昇で価格が下落
- インフレに弱い
株式だけでいいのでは?
長期投資なら株式100%でもOKですが、リスクを下げたい場合は債券を組み入れるのも選択肢です。特に50代以降や、リスク許容度が低い方におすすめです。
債券ファンドの種類
1. 国内債券ファンド
日本国債や日本企業の社債に投資するファンドです。
特徴:
- 為替リスクなし
- 値動きが非常に小さい
- リターンも低い(年0〜1%程度)
代表的なファンド:
- eMAXIS Slim 国内債券インデックス(信託報酬:0.132%)
2. 先進国債券ファンド
アメリカ、ヨーロッパなど先進国の国債・社債に投資するファンドです。
特徴:
- 国内債券より利回りが高い
- 為替リスクがある
- ドル建て債券が中心
代表的なファンド:
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(信託報酬:0.154%)
3. 新興国債券ファンド
ブラジル、メキシコ、インドネシアなど新興国の債券に投資するファンドです。
特徴:
- 利回りが高い
- リスクも高い(債務不履行リスク)
- 為替変動が大きい
代表的なファンド:
- eMAXIS Slim 新興国債券インデックス(信託報酬:0.22%)
4. 全世界債券ファンド
世界中の債券に分散投資するファンドです。
特徴:
- 1本で世界中の債券に分散
- 国内・先進国・新興国を含む
- 管理が楽
代表的なファンド:
- eMAXIS Slim 全世界債券インデックス(信託報酬:0.143%)
債券ファンドのリスク
金利リスク
金利が上がると債券価格は下がります。
仕組み:
- 既存の債券(低金利)より、新発債券(高金利)が魅力的になる
- 既存債券の価格が下落
2022年〜2023年は米国の利上げで、債券ファンドは大きく下落しました。
信用リスク
発行体(国や企業)が破綻すると、元本が返ってこないリスクがあります。
リスクの目安:
- 日本国債:非常に低い
- 先進国国債:低い
- 新興国国債:中程度
- 社債:企業による
為替リスク
外国債券ファンドは、為替変動の影響を受けます。
- 円安:プラス
- 円高:マイナス
為替ヘッジありのファンドを選べば、為替リスクを軽減できます。ただし、ヘッジコストがかかります。
債券ファンドの選び方
ポイント1:投資目的を明確に
リスク軽減目的なら:
- 国内債券
- 先進国債券(ヘッジあり)
利回り追求なら:
- 先進国債券(ヘッジなし)
- 新興国債券
ポイント2:信託報酬をチェック
債券ファンドはリターンが低いため、コストの影響が大きいです。
信託報酬0.2%以下を目安に選びましょう。
ポイント3:為替ヘッジの有無
| タイプ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ヘッジなし | 円安時に有利 | 円高時に不利 |
| ヘッジあり | 為替変動の影響なし | ヘッジコストがかかる |
リスク軽減目的ならヘッジありがおすすめです。
おすすめの債券ファンド
リスク軽減重視
eMAXIS Slim 国内債券インデックス
- 信託報酬:0.132%
- 為替リスクなし
- 最もローリスク
バランス重視
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- 信託報酬:0.154%
- 先進国の国債中心
- リターンとリスクのバランス◎
利回り重視
eMAXIS Slim 新興国債券インデックス
- 信託報酬:0.22%
- 高利回りだがリスクも高い
- 上級者向け
ポートフォリオへの組み入れ方
株式100%でもOK
20〜30代で長期投資するなら、株式100%でも問題ありません。
若いうちは時間があるので、リスクを取って高リターンを狙えます。
年齢に応じた配分
| 年代 | 株式 | 債券 |
|---|---|---|
| 20〜30代 | 90〜100% | 0〜10% |
| 40代 | 70〜80% | 20〜30% |
| 50代 | 50〜70% | 30〜50% |
| 60代以降 | 30〜50% | 50〜70% |
年齢とともに債券比率を増やし、リスクを下げていくのが一般的です。
「110 - 年齢」ルール
簡単な目安として、「110 - 年齢 = 株式比率」という考え方もあります。
例:
- 30歳:株式80%、債券20%
- 50歳:株式60%、債券40%
- 70歳:株式40%、債券60%
40代ですが、債券は持っていません。大丈夫ですか?
投資期間が10年以上あり、リスク許容度が高いなら株式100%でもOKです。暴落時に耐えられるかどうかが判断基準です。不安なら債券を20〜30%入れましょう。
まとめ
債券ファンドについて解説しました。
ポイント:
- 債券は株式と逆の動きをしやすい
- リスク軽減に役立つ
- 国内・先進国・新興国の3種類
- 信託報酬の低いファンドを選ぶ
- 年齢に応じて配分を調整
株式だけでは不安な方は、債券ファンドを組み入れてリスクを下げましょう。
よくある質問
株式ほどのリターンは期待できません。年1〜3%程度が目安です。儲けるためではなく、リスク軽減のために持つ資産です。
はい、金利上昇時は債券価格が下落します。ただし、長期で保有すれば利息収入でカバーできます。短期の値動きは気にしすぎないようにしましょう。
リスク軽減目的なら「ヘッジあり」がおすすめです。為替変動の影響を受けないので、債券本来の安定性が活きます。
NISAの非課税枠は、リターンの高い株式に使う方が効率的です。債券ファンドは課税口座で持つのがおすすめです。