「投資を始めたけど、うまくいかない」「初心者がやりがちな失敗を知りたい」
投資には誰もが陥りやすい失敗パターンがあります。
この記事では、投資初心者が陥りやすい失敗とその原因・対処法を解説します。
失敗1:高値で買って安値で売る
失敗パターン
「みんなが買っている」と聞いて買う → 下がったら怖くて売る
これが最も多い失敗パターンです。
典型的な流れ:
- 株価が上がって話題になる → 買いたくなる
- 買った後に下落 → 不安になる
- さらに下がる → 怖くなって売る
- その後、株価が回復 → 後悔
原因
群集心理と感情的な売買が原因です。
- 周りが買っていると自分も買いたくなる
- 下落すると恐怖で冷静な判断ができない
- 「損を確定させたくない」という心理
対処法
対処法1:積立投資を続ける
タイミングを計らず、毎月一定額を積み立てることで、高値掴みを避けられます。
対処法2:投資ルールを決めておく
「○%下がったら売る」「○年は売らない」など、事前にルールを決めておくと感情的な判断を避けられます。
対処法3:長期目線を持つ
短期の値動きに一喜一憂せず、10年以上の長期視点で投資しましょう。
下がっているときに売りたくなるのを我慢するのは難しいです…
気持ちは分かります。「下がったら買い増しのチャンス」と考える練習をしましょう。また、証券口座を頻繁に見ないことも効果的です。
失敗2:分散投資をしていない
失敗パターン
1つの銘柄・資産に集中投資してしまうパターンです。
例:
- 「AIが伸びる」と聞いてNVIDIA株だけに集中
- 日本株だけを持っている
- 1つの投資信託に全額投入
原因
- 分散投資の重要性を理解していない
- 「この銘柄は確実に上がる」という過信
- 情報収集が特定の分野に偏っている
対処法
対処法1:全世界株式インデックスを活用
1本で世界中の株式に分散投資できます。
おすすめ:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
対処法2:資産クラスも分散
株式だけでなく、債券・現金も組み合わせましょう。
| リスク許容度 | 株式 | 債券・現金 |
|---|---|---|
| 高い | 80-100% | 0-20% |
| 中程度 | 60-80% | 20-40% |
| 低い | 40-60% | 40-60% |
対処法3:個別株は一部に留める
個別株に投資するなら、ポートフォリオの10-20%までに抑えましょう。
失敗3:生活費まで投資に回す
失敗パターン
生活防衛資金を確保せずに投資してしまうパターンです。
結果:
- 急な出費で投資を売却する羽目に
- 下落時に売らざるを得ない
- 精神的に余裕がなくなる
原因
- 「早く資産を増やしたい」という焦り
- 生活防衛資金の重要性を理解していない
- 収支の把握ができていない
対処法
対処法1:生活防衛資金を先に確保
生活費の3〜6ヶ月分を現金で確保してから投資を始めましょう。
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 会社員(安定収入) | 生活費3ヶ月分 |
| 自営業・フリーランス | 生活費6ヶ月〜1年分 |
| 扶養家族あり | 生活費6ヶ月分以上 |
対処法2:余裕資金で投資
「なくなっても生活に困らないお金」だけを投資に回しましょう。
対処法3:固定費を見直す
投資に回せるお金を増やすため、固定費(通信費、保険料など)を見直しましょう。
失敗4:手数料の高い商品を買う
失敗パターン
信託報酬の高い投資信託を買ってしまうパターンです。
例:
- 銀行窓口で勧められた投信(信託報酬1%以上)
- テーマ型ファンド(信託報酬0.5〜1%)
- アクティブファンド(信託報酬1〜2%)
原因
- コストの重要性を理解していない
- 銀行や証券会社の営業を信じてしまう
- 「高い方が良い運用をしてくれる」という誤解
対処法
対処法1:信託報酬0.2%以下を目安に
低コストのインデックスファンドを選びましょう。
| ファンド | 信託報酬 |
|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式 | 0.05775% |
| eMAXIS Slim S&P500 | 0.09372% |
| 銀行で勧められる投信 | 1〜2% |
対処法2:長期での影響を計算
信託報酬1%の差は、30年で資産の約26%の差になります。
対処法3:ネット証券を使う
対面の銀行・証券より、ネット証券の方が低コスト商品が充実しています。
銀行で勧められた投信を持っているのですが、乗り換えた方がいいですか?
信託報酬が1%以上なら乗り換えを検討しましょう。売却時に利益があれば税金がかかりますが、長期ではコストの差が大きくなります。NISAで新たに低コスト商品を買い始めるのも手です。
失敗5:頻繁に売買する
失敗パターン
短期の値動きで売買を繰り返すパターンです。
結果:
- 売買手数料がかさむ
- 税金を払う回数が増える
- 結局タイミングを外して損をする
原因
- 短期で利益を得たい欲求
- 株価が気になって頻繁にチェック
- SNSやニュースに振り回される
対処法
対処法1:積立投資で自動化
毎月の積立を設定し、売買を自動化しましょう。
対処法2:売買ルールを決める
「○年は売らない」「○%上がったら一部利確」など、事前にルールを決めて感情的な売買を避けましょう。
対処法3:株価を見る頻度を減らす
毎日株価をチェックするのをやめ、月1回程度に抑えましょう。
失敗6:投資の勉強をしない
失敗パターン
よく分からないまま投資してしまうパターンです。
結果:
- 人に勧められるまま買う
- 怪しい投資話に引っかかる
- 自分に合わない商品を選ぶ
原因
- 投資は難しいという先入観
- 勉強する時間がない
- 「プロに任せれば大丈夫」という誤解
対処法
対処法1:基本書を1冊読む
投資の基本書を1冊だけ読みましょう。
おすすめ書籍:
- 「ウォール街のランダム・ウォーカー」
- 「敗者のゲーム」
- 「ほったらかし投資術」
対処法2:NISAやiDeCoの制度を理解
税制優遇制度を理解し、活用しましょう。
対処法3:怪しい話は疑う
「必ず儲かる」「元本保証で高利回り」は詐欺の可能性が高いです。
失敗を避けるためのチェックリスト
投資を始める前に、以下をチェックしましょう。
投資前チェックリスト:
- ☑ 生活防衛資金(3〜6ヶ月分)を確保した
- ☑ 余裕資金で投資している
- ☑ 投資商品の仕組みを理解している
- ☑ 信託報酬などのコストを確認した
- ☑ 分散投資できている
- ☑ 長期目線(10年以上)で投資している
- ☑ 積立投資を設定している
まとめ
投資初心者が陥りやすい失敗と対処法を解説しました。
よくある失敗:
- 高値で買って安値で売る → 積立投資・長期目線
- 分散投資をしていない → 全世界株式インデックス
- 生活費まで投資に回す → 生活防衛資金を先に確保
- 手数料の高い商品を買う → 低コストインデックス
- 頻繁に売買する → 自動積立・売買ルール
- 投資の勉強をしない → 基本書を1冊読む
失敗を避けるポイント:
- 積立投資で感情を排除
- 低コストのインデックスファンド
- 長期目線を忘れない
- 余裕資金で投資
失敗パターンを知っておけば、同じ失敗を避けられます。焦らず、長期で資産形成を目指しましょう。
よくある質問
まず冷静に現状を把握しましょう。損失が出ていても、長期で回復する可能性があります。今後は積立投資と分散投資を心がけ、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
生活防衛資金を確保した上で、毎月無理なく続けられる金額から始めましょう。月1万円からでも十分です。大切なのは金額より「続けること」です。
長期投資なら「何もしない」が正解です。下落時は「安く買えるチャンス」と考え、積立を続けましょう。怖い場合は株価を見る頻度を減らすのも効果的です。
まずは「インデックス投資」と「NISA・iDeCo」について学びましょう。書籍1冊と制度の概要を理解すれば、十分投資を始められます。完璧を目指さず、まず少額で始めてみることも大切です。