「オルカンとS&P500、どっちがいい?」「結局どっちを買えばいいの?」
投資信託選びで最も多い質問の一つです。
この記事では、全世界株式(オルカン)と米国株式(S&P500)の違いを解説し、2026年の選び方を考えます。
全世界株式と米国株式の違い
全世界株式(オルカン)とは
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、世界約50カ国の株式に投資するファンドです。
特徴:
- 約3,000銘柄に分散投資
- 先進国+新興国をカバー
- 時価総額に応じて自動調整
- 信託報酬:0.05775%
米国株式(S&P500)とは
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の大企業500社に投資するファンドです。
特徴:
- 米国の優良企業500社に投資
- Apple、Microsoft、Amazonなど
- 世界経済の中心である米国に集中
- 信託報酬:0.09372%
構成比率の違い
| 項目 | 全世界株式 | 米国株式 |
|---|---|---|
| 米国 | 約60% | 100% |
| 先進国(米国除く) | 約27% | 0% |
| 新興国 | 約13% | 0% |
| 銘柄数 | 約3,000 | 500 |
オルカンも60%は米国株なんですね。
はい、現時点では米国企業の時価総額が大きいため、オルカンでも米国比率は高いです。ただし、将来の経済状況に応じて比率は自動調整されます。
過去のリターン比較
直近の成績
| 期間 | 全世界株式 | 米国株式(S&P500) |
|---|---|---|
| 1年 | +18% | +22% |
| 3年(年率) | +12% | +14% |
| 5年(年率) | +15% | +18% |
| 10年(年率) | +12% | +15% |
※2025年12月時点の概算値。実際の数値は変動します。
過去10年は米国株式が優勢でした。しかし、これは将来を保証するものではありません。
なぜ米国が強かったのか
- GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の躍進
- テクノロジーセクターの成長
- 金融緩和による株高
- ドル高の恩恵
全世界株式のメリット・デメリット
メリット
1. 究極の分散投資
- 1本で世界中に分散
- 特定の国に依存しない
- 長期では安定感がある
2. 自動リバランス
- 時価総額に応じて自動調整
- 米国が落ちれば他国が増える
- 手間がかからない
3. 新興国も含む
- インド、中国などの成長も取り込める
- 将来の成長国を逃さない
デメリット
1. 米国に劣後する可能性
- 米国一強が続けばリターンは劣る
- 新興国の足を引っ張るリスク
2. 信託報酬がやや高い
- S&P500より若干高い(差は小さい)
米国株式のメリット・デメリット
メリット
1. 高いリターン実績
- 過去10年は全世界を上回る
- 世界最強の株式市場
2. シンプル
- 米国500社に集中
- わかりやすい
3. 低コスト
- 信託報酬がさらに低い
デメリット
1. 分散が不十分
- 米国一国に依存
- 米国がダメなら全滅
2. 将来の覇権交代リスク
- 米国の優位が永続する保証はない
- 過去にはイギリス、オランダが覇権国だった
1989年、世界の時価総額トップ10のうち7社は日本企業でした。当時「日本株最強」と言われましたが、その後バブル崩壊で長期低迷しました。「過去最強=将来も最強」とは限りません。
2026年、どちらを選ぶべきか
結論:どちらでもOK
正直に言うと、どちらを選んでも大きな問題はありません。
両者の違いは、長期で見ればそこまで大きくないからです。
全世界株式がおすすめな人
- 分散投資を重視したい
- 米国一国に賭けるのは不安
- 何も考えずにほったらかしたい
- 新興国の成長も取り込みたい
米国株式がおすすめな人
- 過去のリターンを重視する
- 米国経済の強さを信じている
- シンプルさを求める
- 少しでもリターンを追求したい
迷ったら全世界株式
どうしても決められません…
迷ったら全世界株式(オルカン)をおすすめします。世界経済全体に投資するので、「間違いがない」選択肢です。米国が強ければ恩恵を受け、他国が台頭すれば自動で調整されます。
両方持つのはアリ?
結論:あまり意味がない
両方持っても、米国比率が高くなるだけです。
例:オルカン50% + S&P500 50%の場合
- 米国比率:60% × 0.5 + 100% × 0.5 = 80%
結果的に「米国重視のポートフォリオ」になります。
どうしても両方持ちたいなら
比率を調整しましょう。
例:
- オルカン 70% + S&P500 30% → 米国比率72%
- オルカン 80% + S&P500 20% → 米国比率68%
ただし、管理が煩雑になるので、1本に絞る方がシンプルです。
まとめ
全世界株式と米国株式の違いを解説しました。
全世界株式(オルカン):
- 世界約50カ国に分散投資
- 分散重視、安定志向
- 迷ったらこれ
米国株式(S&P500):
- 米国500社に集中投資
- 過去リターンは優秀
- 米国を信じる人向け
どちらを選んでも、長期で続ければ資産は増えます。大切なのは選ぶことより続けることです。
よくある質問
将来のことは誰にも分かりません。過去10年は米国株式が優勢でしたが、将来も続くとは限りません。どちらでも長期で続ければ資産は増えます。
ダメではありませんが、米国比率が高くなるだけであまり意味がありません。管理の手間も増えるので、1本に絞る方がシンプルです。
できますが、売却時に税金がかかる可能性があります。どちらを選んでも大きな差はないので、一度決めたら続ける方がおすすめです。
オルカンを持っていれば、新興国も約13%含まれているので不要です。新興国比率を増やしたい場合のみ、別途購入を検討してください。