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50代からの投資戦略|退職に向けた資産形成と守り方
ライフステージ 投資戦略

50代からの投資戦略|退職に向けた資産形成と守り方

2026-01-04
2026-01-04 更新

50代からでも資産形成は遅くない?退職に向けた投資戦略、リスクの下げ方、出口戦略まで。50代特有の注意点と具体的な方法を解説します。

「50代から投資を始めても遅い?」「退職までにどう備えればいい?」

50代は資産形成と資産防衛の両方を考える時期です。

この記事では、50代からの投資戦略を解説します。

50代から投資を始めても遅くない

残された時間はまだある

50歳から始めても、60歳まで10年、70歳まで20年あります。

毎月5万円を年利5%で積み立てた場合:

期間 投資元本 運用益 合計
10年 600万円 約176万円 約776万円
15年 900万円 約438万円 約1,338万円
20年 1,200万円 約855万円 約2,055万円

10年でも約780万円になります。始めないより始めた方が確実に有利です。

読者
読者

50代からでは複利の効果が薄いのでは?

青山(独立系FP)
青山(独立系FP)

確かに20代から始めた人には敵いません。ただ、今から始めないと差は広がるだけです。残りの時間を最大限活用しましょう。

50代の強み

  • 収入がピーク:投資に回せる金額が多い
  • 貯蓄がある:まとまった資金を投資できる
  • 経験と知識:冷静な判断ができる

50代の投資戦略

戦略1:リスクを抑える

50代は守りを意識した投資が重要です。

理由:

  • 大きな損失を取り戻す時間が限られる
  • 退職後に資金が必要になる
  • メンタル的にも大きな下落に耐えにくい

戦略2:資産配分を見直す

年齢に応じてリスク資産の比率を下げていきましょう。

「110 - 年齢」ルールが目安になります。

年齢 株式 債券・預金
50歳 60% 40%
55歳 55% 45%
60歳 50% 50%
65歳 45% 55%
補足

これはあくまで目安です。リスク許容度は人それぞれ。十分な年金や資産がある人は株式比率を高めに維持してもOKです。

戦略3:NISAとiDeCoをフル活用

50代からでも新NISAiDeCoは有効です。

NISA:

  • 年間360万円まで投資可能
  • 利益が非課税
  • いつでも引き出せる

iDeCo:

  • 掛金が全額所得控除
  • 60歳以降まで引き出せない
  • 50代は「節税効果」が大きい

戦略4:退職金の運用を考える

退職金の運用は慎重に行いましょう。

NG行動:

  • 退職金を一括で株式に投資
  • よく分からない商品を勧められるまま購入
  • 高利回りの怪しい商品に投資

おすすめ:

  • 時間をかけて分割投資
  • 債券を多めに組み入れ
  • シンプルなインデックスファンド

50代の具体的な投資方法

新規で始める場合

手順 50代から始める投資の手順
1
生活防衛資金を確認

生活費6ヶ月〜1年分を預金で確保。50代は多めに持っておくと安心です。

2
投資可能額を算出

毎月の余裕資金と、投資に回せる貯蓄額を確認します。

3
証券口座・NISA口座を開設

まだ開設していない場合は、SBI証券や楽天証券で口座を開設します。

4
資産配分を決める

株式50〜60%、債券40〜50%を目安に配分を決めます。

5
積立投資を開始

毎月一定額を積み立てます。まとまった資金は分割して投資(例:2年間で分割)。

おすすめの投資先

株式部分:

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

債券部分:

  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス

バランス型(1本で完結):

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

退職金の投資

退職金が入ったら、一括投資は避けましょう

おすすめの方法:

  • 2〜3年かけて分割投資
  • まずは半分を預金・債券で安全に保管
  • 残り半分を株式ファンドに分割投資
読者
読者

一括で投資した方が効率的では?

青山
青山

理論的には一括投資の方がリターンは高いですが、高値掴みのリスクがあります。退職金は「取り返しのつかないお金」なので、時間分散がおすすめです。

50代で気をつけること

注意1:銀行・証券会社の勧誘

退職金が入ると、銀行や証券会社から営業を受けることがあります。

要注意商品:

  • 毎月分配型ファンド(手数料が高い)
  • 外貨建て保険(複雑でコストが高い)
  • 仕組み債(リスクが見えにくい)

「お得そうに見える商品」ほど手数料が高いことが多いです。

注意2:リスクの取りすぎ

「遅れを取り戻そう」とリスクを取りすぎないでください。

50代で大きな損失を出すと、回復する時間がありません

注意3:出口戦略を考える

投資を始めると同時に、いつ・どう取り崩すかも考えておきましょう。

  • 65歳から毎月〇万円ずつ取り崩す
  • 資産の4%を毎年取り崩す
  • 必要に応じて取り崩す

出口戦略の考え方

定額取り崩し

毎月一定額を売却して生活費に充てます。

例:2,000万円から毎月10万円ずつ取り崩し

定率取り崩し(4%ルール)

毎年資産の4%を取り崩す方法です。

例:2,000万円 × 4% = 年間80万円(月約6.7万円)

残りは運用を続けるので、資産の延命効果があります。

取り崩し開始時期

60歳以降、必要に応じて取り崩しを開始します。

ポイント:

  • 年金受給開始まではなるべく運用継続
  • 必要な分だけ取り崩す
  • 株価が下がっている時は取り崩しを控える
参考

年金の繰り下げ受給を検討する場合、その間の生活費は資産から取り崩すことになります。年金と資産のバランスを考えて計画しましょう。

50代からの投資シミュレーション

ケース1:月5万円を10年間

  • 投資元本:600万円
  • 運用益:約176万円
  • 合計:約776万円

ケース2:月5万円を15年間

  • 投資元本:900万円
  • 運用益:約438万円
  • 合計:約1,338万円

ケース3:退職金1,500万円を3年で分割投資

  • 3年後の投資完了時:約1,620万円
  • さらに10年運用:約2,640万円

まとめ

50代からの投資戦略を解説しました。

50代投資のポイント:

  • 今からでも遅くない
  • リスクを抑えた投資を心がける
  • 株式50〜60%、債券40〜50%が目安
  • NISA・iDeCoをフル活用
  • 退職金は分割投資
  • 出口戦略を考えておく

50代は「増やす」と「守る」のバランスが重要です。計画的に資産形成を進めましょう。

よくある質問

Q
Q1. 50代から投資を始めても意味がありますか?
A

意味があります。60歳まで10年、70歳まで20年。時間を最大限活用すれば、十分な資産形成が可能です。

Q
Q2. 50代でも株式100%でいいですか?
A

リスク許容度が高く、十分な資産や年金がある場合はOKですが、一般的には債券を40〜50%入れてリスクを下げることをおすすめします。

Q
Q3. 退職金はどう運用すべきですか?
A

一括投資は避け、2〜3年かけて分割投資しましょう。半分は安全資産(預金・債券)で保管し、残りを株式に分割投資するのがおすすめです。

Q
Q4. 50代でiDeCoを始めるメリットはありますか?
A

あります。掛金が全額所得控除されるため、50代の高収入期に節税効果が大きいです。60歳までの短い期間でも十分メリットがあります。